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桜色(になる予定)のバイオリン
アメリカから、桜色になる(予定)のバイオリンセットがやってきた。

自分のバイオリンであれば、実験的に色々と試すし、失敗しても笑って済ますのだけれど、そうでない場合には加工の雑な自分の技術で本体を作るよりも、色塗りに専念した方がいいかもということで、ホワイトバイオリンを調達。

やってきたのは、kityの倍くらいの価格のホワイトバイオリンである。

cherry-back


ちゃんと写真で記録してから作業をすればいいのに、写真を撮る前に指板を取り外してしまったので、膠を溶かす水のしみが表板についているが、乾けば消える(はず)

cherry-front


kityと違い、横板にも杢が出ている。

cherry-side


スクロールの部分もかなりきれいに仕上げている。


cherry-scroll


う~ん、いい仕事、してますね~

もちろん、何十万円もするバイオリンと違って、この値段である。仕方がないと思うが、細部には雑なところも見られるので、多少は修正しながら仕上げていく予定。
今のところ、手を入れるのは、

C部の端の木の欠け

cherry-f


と、ネックの太さを指板にすり合わせる程度で、他はそのままで問題なさそうである。指板は市販のものをそのままで未加工なので、少しエッジを丸くしたり、厚さの調整はした方がいいかもしれない。

タッピングすると、乾いた良い音が響くので、おそらく素敵な音が出てくれる(といいなぁ)

果たして桜色になるのかどうか、甚だ怪しいが、依頼主には色の調合が難しいこと伝えてあり、最善を尽くすのみである。

ベースニスは、kityとほぼ同じであるが、茶色になってしまう赤ラックの変わりに脱色したシェラックブロンズを用いる。


エレミと蜜蝋をアルコールに溶かす。

エレミと蜜蝋1

エレミと蜜蝋2


次に、コパル・サンダラックを磨り潰し、シェラックとともに瓶にいれる。

コパル・サンダラック・シェラック


ここに、先ほどのアルコールに溶かしたエレミと蜜蝋を注ぐ。
ニス調合中


こいつを湯煎する

ニスの湯煎


が、湯煎してもすぐには溶けない。
時々瓶を振りながら、1週間くらいかけてのんびりニスを作ることになるのだろう・・

しかし、脱色済みとはいってもシェラックの色は茶色である。どうやって桜色にするか・・・まだまだ模索の道は続きそうである。

つくづく、バイオリン製作は気の長さが要求される・・・(私の一番苦手な分野だ ^^;)

ついでに、切りかけ部分の補修である。
まず、片栗粉を少し水で溶き、楓の粉と練り合わせる。この粘土状の木の粉をサンダラックとコパルを磨り潰した洗っていない(^^;)乳鉢に入れてすりおろす。

補修パテ


この補修用のパテをへらで傷の部分に強く押し込む。
次の写真は一回パテを塗りこんだ状態で、この後、何回かへこみがなくなるまで塗りこみを繰り返す。

補修後の傷


先ほどの傷のあるFホール部分の写真と比べると、傷はほとんど目立たないのが分かると思う。

本当は、同じ木でパテを作るべきなのだけれど、スプルースの粉がないので、楓の粉を使ったけれど、似たような色だからいいとしてもらおう(笑)
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テーマ:バイオリン - ジャンル:音楽

【2006/04/15 09:46 】 | バイオリン製作(cherry) | コメント(0) | トラックバック(0) | page top↑
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