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ビオラの音とサイズ
低音楽器はサイズが大きい。
これは、音の波長が低音ほど長いことで説明がつくといわれる。

今まで、あまり疑問にも思わずそうなんだと思っていた。

実は、ビオラには標準サイズというのがなく、形もさまざまなものが使われている。先日のベルリン・フィル8重奏団のビオラおじさんは、お尻がハート型のように膨らんだビオラを使っていたが、これも、低音を出せるように胴の容量を大きくしているのだろう。

ところが、例の本
The Violin Explained: Components, Mechanism, and Sound The Violin Explained: Components, Mechanism, and Sound
James Beament (2001/03/15)
Oxford Univ Pr (Sd)

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ビオラの大きさと音には相関がないと書かれている?

つまり、ビオラらしい音というのは、各弦のピッチとブリッジ形状、魂柱・バスバーの位置で決まり、大きさは音質に関係ないというのだ。

極端な話、バイオリンにビオラのピッチに合わせた弦を張り、適切に調整しさえすれば、充分ビオラの音になると書かれている。

これが本当なら、わざわざ弾きにくい大きなビオラを作る必要はなく、バイオリンをビオラ音に調整すればいいってことになる。

ただ、分数楽器は小さな音しかしないように、極端にサイズが小さい場合には、音量は小さな楽器だとあまり期待できないかも?と思うが、分数楽器も1/2以上だったら、音量的にも充分なものが得られると、かの本には書いているではないか・・

バイオリンを調整しさえすれば、本当に、ビオラらしい音が出るものか、本で書いてあることは確かめざるを得まい(笑)

ますます深い闇の深淵を覗き込む、い~ぐるであったが、とりあえず、この出張の嵐が過ぎ去るまでは、何にも出来ない(^^;)
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テーマ:バイオリン - ジャンル:音楽

【2007/01/24 22:47 】 | バイオリン製作(一般) | コメント(7) | トラックバック(0) | page top↑
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コメント
実際試したことがないのでよう分かりませんが、何となく理解できる気もします。以下、あくまでも戯言です^^;。

ヴィオラのサイズは音量を求めてではなく、弦長がほしいという部分がある気がします。低音になる分、ヴァイオリンのサイズでヴィオラの音程をそれなりの音量・音質にしようすると弦のテンションが足りない=弦高を上げざるを得ないような気がします。それ用に合わせていないマンドリンにマンドラの調弦で張れば絶対ビビって使い物にならない、というのは極端過ぎる例ですが...。

サイズが大きい方が弾きにくいか、弦高が高い方が弾きにくいかのトレードオフはありそうな...。
【2007/01/25 00:07】 | URL | モハー #-[ 編集] | page top↑
このコメントは管理人のみ閲覧できます
【2007/01/25 01:00】 | | #[ 編集] | page top↑
モハーさん、こんにちは。

ビオラはバイオリンの完全5度下なので、弦としては、C線以外は、バイオリンの弦を一つずつ上に上げるだけで、バイオリンをビオラチューンにする場合には演奏性は変わらないような気がします。

チェロの音域にしようとすると、オクターブ下げなくてはならないのですが、非公開で教えていただいたオクターブバイオリンの弦が使えるかも。(C線は問題ですが、オクターブビオラなんてあるのかな? 笑)

オクターブバイオリンも興味深いので、ちょっと調べてみようと思っていますが、バイオリン用のC線であれば、ヤマハの5弦バイオリンのものが使えそうなんで、単なるビオラチューンだったら、すぐお試し可能みたいですね。

後は、ブリッジレシオやバスバーのバランスをいじるかどうかですが・・
【2007/01/25 08:18】 | URL | い~ぐる #Hble4PXk[ 編集] | page top↑
始めまして、altocicadaと申します。
私のブログにて、
http://altocicada.at.webry.info/200903/article_20.html
このような計算をしてみまして、ふと、同じようなテーマで何か書いている人はいないかと思って検索したところ、こちらのページにたどり着きました。

ご紹介されているoxfordの本は、大変面白そうですね。私もふところに余裕が出来たら買って読んでみたいと思います。(しかしやたらと値が張る本ですね・・・)

どうもお邪魔いたしました。
【2009/03/21 22:18】 | URL | altocicada #-[ 編集] | page top↑
altocicadaさん、はじめまして。

ブログ拝見しました。

体積に関係する共鳴モードの主成分はヘルムホルツ共鳴の周波数だと思うのですが、これは、サウンドホールの面積と、体積・厚さで決るので、多少小さい楽器でも、ホールの面積を小さめにしたりで調整可能ではないかと思ってます。

楽器は、表板、裏板の面モードの共鳴や、表板の木目にそった一次元系の共鳴など複数のモードがありますよね。

正弦波だけであれば、解析的に求められるのですが、音色を考えた途端に解析的な扱いは困難です。

記事に挙げた本の解説では、音色(音量でない)の主要なファクターとして、駒上の位置による弦振動のベクトル成分の向きを問題にしていました。

いずれにせよ、演奏家の満足度と、音色の関係は難しいので、色々と試してみるしかないのかも?と思いますが、私自身は、ビオラを引き比べたことなどないので、いつか暇になったら・・・と思ってます。

ストラディバリがそれまで大型だったチェロを思い切って小型化して、大成功だったように、ビオラにもまだ革新的な構造変革があるかも?(^^)
【2009/03/22 08:06】 | URL | い~ぐる #-[ 編集] | page top↑
早速お返事いただいてありがとう御座います。
楽器の様々な振動モードのことは、製作家佐々木朗さんがQ&Aページで素人向けに噛み砕いてくださったものを読んでいるだけで、私は全くの素人です。これから勉強していきたいと思います。(やはり「例の本」は必読ですね・・・)
い~ぐるさんの他のエントリーやリンクもいろいろ拝見させて頂いて、自分と関心の近いものが結構あって、楽しませていただきました。(まさかアルペジョーネの映像が見れるとは・・・)
今後も楽しみにしています。ありがとうございました。
【2009/03/23 15:59】 | URL | altocicada #-[ 編集] | page top↑
altocicadaさん、こんにちは。
例の本、私が買ったときには、もう少し安かった気がするのですが、もしかして、絶版扱いなのかもしれません。(アマゾンはレア本になると値上げするので)

私は自分の興味の向くまま、たらたら書いているだけなのですが、今後ともよろしくお願いします。(^^;)
【2009/03/24 22:16】 | URL | い~ぐる #-[ 編集] | page top↑
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