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一瞬たりとも気を抜いてはいけない・・・
昨夜、指板を取り付けたcherryだが、ネックは元々指板よりも若干大きめに作られていて、これをノミで削って調整する。

ノミで削る


この作業、本当は、最初に指板を仮接着したときにしておけばよかったのだが、仮接着された指板は若干斜めについていたので、外してから再度仮接着しなおす手間を惜しんだのであった。

でも、この手順だと、ネックの付け根の塗装はどうしても削り落とされる。(もっとも、市販のバイオリンでも、ネック付け根の塗装は削り落とされているものもあったので、これでもいいのかも?)

ネックの膠接着時に、少し布の後がついたので、これを消すために、素手でこする。
(まだ塗装が乾ききっていない柔らかい状態なので、多少の傷は手でこすると消えてしまう。そこで、何もつけずに手が表面に吸い付く感じになるまでひたすらこするのである)

手でこする


この手法は、やはり名前をつけて、世間に広めなくてはいけまい。

簡単に言うと、「手パフによる鏡面仕上げ」であるから、
Mirror Finishing with Hand Puff (MFHP)
となる。

が、あまり語呂がよくないので、単純に手パフでいいかも?^^;

それはともかく、ニスが柔らかいうちに、(というのは、1~2週間のうちということだが)出来るだけ手パフで鏡面状に仕上げておきたいものだ。

と、午前中かけて、手パフで鏡面を作っていたのだが、ふと、
「指板とネック、隙間が空いてる?」
と、気がつかなくてもよいものに気が付いてしまった。
が、しばらくは、気がつかないふりをして、作業を続けたが、一度気がつくとどうしても気になり、
膠を水で柔らかくしてクランプで締めればいいか?
と、クランプの位置を調整しながら色々と試すが直らない。

何度か戦った後、あきらめて指板を剥がすことにした。

膠だから簡単にはがれるかというと、そんなに話は簡単ではなく、時間をかけて水を隙間から流し込み、パテナイフを差し込むがかなり手ごわい。

そこで、パテナイフを暖めればいいかと、ナイフの端にヘヤーアイロンを当てながら作業するが、これでもまだまだである。

ええい、ままよ、と、今度はアイロンの登場である。指板の上からアイロンをあて、指板全体を暖める。

アイロンたち


そうしておいて、パテナイフをアイロンで暖めながら差し入れていく・・・・ヘヤーアイロンより高温だからである。

すると、しばらくすると、バイオリンの肩の辺りの塗装がぶつぶつとあわ立ってきた!

げげ、アイロンの放射熱で表板の樹脂が出てきたんだ。この部分の塗装は補修しなくてはなるまい。

一手間節約しようと策を講じたために、補修項目を一つ増やしてしまった・・・T_T

傷だらけになりながらも指板をはがし、定規で色々とチェックしてみると、どうやら、指板の裏の平面出しをするためにサンドペーパー上で削った作業で裏を平面でなく、凸にしてしまったことが原因らしい。

原因が分かれば、対策は簡単である(はずだ)

早速、スクレーパーで指板の裏を調整し、今度こそはと取り付ける。

ネックの付け根あたりは強く押さえないと隙間が閉じないので、ネックの中央だけでなく、ボタン部分にも当て木を当ててクランプする。

膠が乾くまでクランプしたまま置いておくので、練習したり、色々な用事をしたりして過ごしていたら、あるとき、ガチャンとcherryのクランプが外れて落ちてしまうではないか。

えっ?と思い、確認したら、あて木を当てたボタン部分の塗装が圧力に負けてずれてクランプが外れたのだった。

ということで、さらに補修箇所が増えてしまった ;_;

しかも、今度の補修はニスの深いところまで行う必要がある。
実は、cherryは色を変えた数種類のニスで塗っているため、深い傷が付いたときには同じ順序でニスを塗らないと他の部分との調和が取れないのだ。

でも、今回はボタン部分だし~、多少の不調和は杢と見間違えるだけで済むかもしれない・・・(な、わけないか)

傷がついた瞬間の酷い画像はないが、数度紫根ニスを塗ったボタンの様子は写真に残した。

ボタンの傷


何事も、細心の注意を払い、一瞬たりとも気を抜かず、丁寧な作業と確認が必要・・・・ということを、人生で何度学べば実践できるのだろう ^^;
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テーマ:バイオリン - ジャンル:音楽

【2006/05/01 20:30 】 | バイオリン製作(cherry) | コメント(0) | トラックバック(0) | page top↑
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