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木材改質方法の特許(その2)
先日のヤマハの高温・高圧水蒸気による改質の特許はオートクレーブを持たないことにはいかんともしがたいが、ふと、燻煙処理の検索をしていて、

木材改質方法の特許

を見つけた。
出願は新しく2004年であり、燻煙という昔から行われていた手法がこの時期に特許として成立するのかは疑問(まだ審査請求はされていないだろうから・・)だけれど、書いてある内容はそれなりに参考になる。

まずは、通常の高温にしただけの乾燥では、木材内部までの温度上昇にはつながりにくく、燻煙のカーボン(煤)からの遠赤外線が内部の温度上昇につながると言う点。

次に、内部温度の上昇によって、木材中のリグニンが軟化して乾燥がさらに促進されると言う点。

この2点が特許の主な特徴であり、そのための条件を請求している。

ところで、リグニンの軟化温度は、湿潤状態と乾燥状態で異なり、この特許の温度で軟化するためには、湿潤環境でないといけない。また、構造を支えるセルロースとそれを固定するリグニンの関係があるが、リグニンが軟化することで、木材の内部応力が解放される可能性がある。これは、乾燥とは別の木材の安定性を高める効果といえよう。

これらの話は、

スギ材を生かすための挑戦

に詳しい。

面白いが、煙ムクムクの燻煙処理を一般のご家庭で手軽に試すわけにはいかず、別の代替手段を考えた方が試行しやすいだろう。

ポイントは、遠赤外線による輻射過熱である。これは、カーボンがいいのだが、活性炭もカーボンだろうから、オーブンの底に活性炭を敷き詰めれば、少なくとも下からは遠赤外線が出るだろう。ラッキーなことに遠赤外線は、透過性が高いので、バイオリンの板くらいのものであれば、上にあろうが下にあろうがあまり関係ない気がするのだ(^^;)

とすると、リグニンの湿潤環境を与えられるようにスチームが出て、温度が80~100℃に設定可能で、かつ、バイオリンの板が入るくらいの大きさのオーブンの底に活性炭をひくということで、燻煙相当の機能が得られる(かもしれない 爆)

などと考えていると・・
IMGP0619_20080604214216.jpg


望めよ、さらば与えられん・・・てか?
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テーマ:バイオリン - ジャンル:音楽

【2008/06/04 21:43 】 | バイオリン製作(一般) | コメント(4) | トラックバック(0) | page top↑
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