2004年10月あるレイトスターター ヴァイオリンに挑む --- 初めてのバイオリン演奏、初めてのバイオリン製作・・物語には始まりがあるのだ
このところ、ずっとほったらかしで、部屋の中にぶら下げていたホワイトバイオリンが一台ある。
ふと、こいつの音色を確かめたいと思ったので、ネックを膠で仮止めし、まだニスも塗っていなければ顎当てもついていないホワイトバイオリンをさくっとセットアップして音だししてみる。 フィッティングはこの子用にはローズウッドのものを一式用意しているけれど、ニスを塗る前の調整なので、手持ちのエボニーのフィッティングで仮にあわせておく。(ニスを塗ると状況が変わるので・・) 魂柱は、道具箱に転がっていた少し細めのもの。(長さはいいのだけれど、上下の角度が微妙に異なり、完全密着していないが、とりあえず、仮なので我慢(^^;) 同じく、駒もこの子用に用意したものではなく、以前、どれかのために使おうとして止めた使いかけの駒の足を表板のカーブに大体合わせる。 ホワイトバイオリン、顎当てもしないまま弾くと、汗でしみになるといけないので、セーム皮を当てているが、バロック時代もこうやって弾いたんだろうなぁなどと思いながら弾く。 ちょっと試奏すると、ネックのカーブが気に入らなく、ノミとスクレーパー、サンドペーパーで カーブの修正を行って再度試奏。 と、パキッと小さな音が? ペグでも緩んだのかと思ったけれど音程はずれていない・・ 不思議だなぁと楽器を触ると・・ 指板が落ちた(!) ほんの僅かしか膠をつけていなかったから、張力に耐えられず、外れたんだ! 再度、膠を付け直し、乾かして、今度こそと、演奏。 パガニーニの時代、まだ、顎当てが一般的ではなかったし、彼はそんなものは使わなかったのに、あれだけの技巧曲を弾いたのだ。私だって、多少のハイポジションがある曲だろうと、バロック奏法で弾けるだろう♪といつもながら楽観主義である(爆) マスネ:タイスの瞑想曲 |
ふと、この曲、いつからやっていたんだろうとふと疑問に思って調べたら、なんと、今年の2月からである。
おそらく、今までの最長課題曲ではないだろうか・・ 長けりゃいいってもんでもないデスよ(^^) ショパン:ノクターン (20080526 with eagle) 話は変わって、先日の高圧水蒸気での木質改変だが、そのままフォローすると当然特許に引っかかる。(といっても、個人が自分の研究のために追試する分には関係ないけれどね) 高圧の水蒸気を作るには、オートクレーブが必要であり、特許に書いてあったような160℃で2MPaなんてオートクレーブはとんでもなく高い。もう少し、低圧・低温ならば、医療殺菌用途にお安く出ている。 (といっても、私などが買える値段ではないが、きっと、戦艦でフィドルを弾くような、アノ漢なら買ってくれるだろう 爆) ご家庭用にも最近高温水蒸気のレンジが出ている。先鞭をつけたのはシャープだったと思うが、今や各社からぞろぞろと出ているらしい。 SHARP ウォーターオーブン ヘルシオPro 30L 2段調理 ブラック系 AX-2000-B この手のオーブンレンジなら、高温というところは確保できるので、燻煙並のことなら温度と時間の調整でできそうだし、オートクレーブを買うよりは値段的にもサイズ的にもご家庭向きである。 なにより、結婚されている方なら、奥さんに 「じゃぁ、今、流行の過熱水蒸気型レンジを買ってあげるよ」 と、何気に、自分の目的を言わずに波風立てずに購入できるだろう。 (独立独歩のい~ぐるには関係ないが 笑) 入手したら、後は、温度と時間の条件出しを慎重にやっていくのが吉。 どなたか、試してみませんか? |
レッスンの時、
「調整をするから音程が不安定になるのでしょうかね~」と先生 いえ、今回は弦長を変えるような調整はしていないので、 普通に音程が不安定なだけ デス 課題曲は、 特に早いフレーズや、ハイポジションでは、音程を確認しながらゆっくり練習すること、 長い音で本来の長さより先に終わることがあるので、音の長さを十分伸ばすこと。 (我慢ができない性格ナンデス) 朝練の状況:ショパン:ノクターン レッスン後、先生を車に乗せ、池袋を目指す。 途中、noriさんと合流し、明日館に到着。 歩いていくと、菊田さん、山本さんらがちょうど外に出ていた。 (去年に続いて、講堂の向かいでは、結婚式のようだ。) ご挨拶して、菊田さんと記念撮影。(山本さん、ありがとうございます) コンサートが終了して、中に入る。 しかし・・すごい盛況ですね~ 今回の一つの目的でもある、チャイコフスキーコンクールゴールドメダルのNYANTAを弾いてみる。 が、周囲の音がすごく、自分の音が全然分からない(^^;) とても試奏なんて状態ではないですね。 この過酷な環境の中、noriさんもNYANTAを激奏されている。 と、そこにいきなり、弦楽合奏。なぜだか先生も加わっている? 楽器を見ていて、製作者と話をしていたら、引っ張ってこられたらしい(笑) ところで、今回、ブログには時々お邪魔していたが、初めて高橋明さんとお話ができた。 穏やかないい感じの方である。ついでに記念撮影(再び山本さん、ありがとう 笑) 高橋さんはチャイコフスキーコンクール準優勝作品を持ってこられていた。 そこで、菊田さんと高橋さんのゴールド・シルバーコンビを激写♪ と、イベント見学記であるが、イベントを単に見学するだけで終わると思った君、 まだまだだね(爆) レッスンの帰りに立ち寄ったという状況を考えても分かるように、い~ぐるはバイオリンを持っていたのだ。 それなら、あれをやるしかないだろう 漢として。 チャイコフスキーコンクール優勝者を前に、自作楽器 eagleを持ち込み 道場破り演奏 である。 おのれ、ちょこざいな・・と、返り討ちにあったのはいうまでもない(爆) 来年の5月こそ、カノーネモデルのオール自作器でチャレンジだ♪ (って、去年もそういっていたのだが) 「型を作ったところで止まってますよね」 と、菊田さん、進捗まで把握されている(^^;) |
ヤマハが表板に木質改善を施したギターを発売した。
特許を検索すると、特開2003-145510 改質木材の製造方法がそれらしい。 ポイントは、高温・高圧水蒸気下に1時間ほど置くことだが、古木化とよんでいるこの処置、 燻煙処理もそうだが、高温に置くことで、化学変化は指数的に加速される。 そこで、この方法で木材の結晶化が進むことはありうるかもしれない。 でも、楽器の安定性はどうなんだろうね? 木材がすっかりr入るほどのオートクレープを持っていれば、追試してみるのも面白いかも? (我が家にはないですが・・) |
クレモナ在住の菊田さん、この週末から来日します。
菊田さんのブログにあるように、池袋の展示会に楽器を展示するということなので、 興味のある方は、ぜひ行ってみましょう。 月曜日は小金井の宮地楽器さんに一日いるようなので、お近くの方は、 おでかけになると、池袋よりはゆっくりお話できるかも? 明日(じゃないですね、もう)は、新横浜に朝早く行くので、 バイオリンの練習はできないかなぁ・・(土曜日レッスンなのに・・今週は練習量少ない) 久々にミュートバイオリンの出番か? (そもそも、練習するほど、早起きできるのか・・爆) |
今朝、東海道線が止まっていて東京に行く経路を急遽変更した。 時間が逼迫したのであわてて引き戸を締めるとき、勢い余って右手の薬指を挟んでしまった。 未だに指先は変色して腫れ上がったままだ。 左手でなくて良かったデス すべての動作は確実・着実に!演奏にも通じるですね。普段から心しておこう、と、腫れている間は忘れないだろう 笑 |
駒からテールピースまでの長さが標準より短いeagleなのだけれど、テールガットの調整範囲はすでに終わっていて、これ以上の調整はテールガットに加工が必要なのだ。
それをチマチマとやっていたけれど、ねじ込んだところで、力を入れたら、テールガットがねじ切れた(^^;) 仕方がないので、以前、弦のために買ってあった釣り糸で急遽代替。 これでOKと思っていたが・・テールガッドを取替えて、長さをあわせるつもりが・・ 釣り糸は思ったより伸びて、結局、長さは合わなかった(^^;)。 どんどん伸びるんだけれど、いつまで伸び続けるのだろ・・ そもそも、元のテールガットが調整範囲では全然足りないというのが問題なのだけれど、例のキットである。何がおきても不思議ではない(爆) (実はテールピースが長すぎるなんてオチかも?) それはともかく、調整のゴタゴタのため、顎当てなしで何度か弾いていると、なんだ顎当ていらないジャンと思い始める(^^) とりあえず、2曲、顎当てなしで弾いてみる。 イニシア マスネ:タイスの瞑想曲 顎当て、なくても何とかなりそうですね・・(笑) 追記: 夜も更けてから・・ 膠を溶かす・・ エンドピンが少し浮き気味だったので、ゴムハンマーで叩いていたら、裏板の膠が剥がれたのだ(^^;) ということで、緊急修理・・ついでに、テールガットの長さを再調整中。 |
いつも課題曲ばかりだと、あれなんで(←って、なに? ^^;)、今日の朝練では、Kristalを用いて、一人デュエットを行う。
例によって、バロックの楽譜 Easy Baroque Duets for Violin から、簡単そうなものを選ぶ。 Purcell:AYRE(eagleで一人デュエット) Seixas:TOCCATA(eagleで一人デュエット) |
私の通勤路の途中、家から車で10分ほどのところに、厳島湿生公園がある。
家から歩いてすぐのところには、せせらぎ公園という似たような公園があり、どちらも蛍が出る。 せせらぎ公園の蛍鑑賞会は、毎年5月の終りから6月初めだ。(ゲンジボタルなので、早め) 昨日は、久々に暖かかったので、湿生公園にお散歩に行ってみる。 ここは、湿生公園の名前の通り、泉が湧き出て、池になっている。 そこかしこに、ザリガニ釣りの親子連れがいて、ザリガニ釣っているが、 釣ったザリガニを入れている水槽には小魚も入っている? (魚は釣ってはいけませんよ、でも、イカを括りつけただけの釣り糸でどうやって釣ったの?) 池の上には木で歩道を作ってあり、散策できるようになっていて、ぐるっと歩いてみる。 時折、池の中の草むらが揺れて、ガサゴソっと音がする。 「何かいる!」 でも、姿は見えないですね~ 家の真ん中には、厳島神社があるが、そこに行く唯一の橋にはアベックが橋をふさぐように並んで寝ていて渡れない(←ぉぃ)。 仕方ないので、神社散策はあきらめ、神社の前の歩道から記念撮影。 散策していると、ザリガニ釣りの親子が「ヘビ~~~!!!」と叫んでいる。 見ると、体長1.5mほどの大きなヘビが池を泳いでくる。 とっさにカメラを構えると、泳ぎを止めて、首を持ち上げカメラ目線でポーズをとる? 青大将君だ。 小学生の頃、家の前の川の石垣の隙間に、とぐろを巻いて寝ていた青大将をツンツンとつついて遊んでいたら、起きて顔を上げたかと思ったら、がぶっと噛まれたりしたのだ(^^;) 青大将には毒はなく、噛まれても大したことないのだが、数日、そこがチクチクするなぁと思ったら、歯が一本、刺さったままになっていた(笑) そんな事件もあったり、よく見かけたりしたので、青大将君には、なんとなく親近感を感じている(^^;) 最近、野山を歩いたりすることも少ないので、あまり自然と触れ合うこともなくなっているが、たまにはいいですね~ |
今朝の朝練では、久々にカバティーナを弾いてみる。
これ、なかなか音程が安定しないし、重音も難しいので、かっこよく弾けないのだけれど、いつかは、かっこよく弾いて見せたい(←だれに? 笑)ものだ。 ラフ:カバティーナ 明日は、9時半に東京で会議が入ってしまった・・これでは、さすがに朝練、無理ですね~ |
弦長を変更したばかりのeagleだけれど、朝練をしていて、ふと、テールピースまでの距離短い気がすると思ってしまった。(←朝練の時間は短いのに・・)
思ってしまった以上、気になるので、結局、弦を外して、エンドピンを抜いて、テールガッドを短く切り詰めた。テールガッドにはねじ込み式の長さ調整がついているのだけれど、すでに一番短くなっていたので、黒いカバープラスチックをナイフで削り、ねじ込んでいく。 ちなみに、なんでこんなことになったかというと、先日、弦長が短いため、駒を後ろに下げたのだけれど、その結果、テールピースまでの距離が短くなったのだ。 さらに、弦長が短くなった原因だが、記憶をたどると、そもそも駒位置はf字穴のノッチの位置を基準に決めていたのだけれど、このノッチの位置が標準からずれた場所に開いていたのだ(^^;) ぅむむ、やるな、ミネハラキット(by HOSCO)品質・・ テールピースを外したついでに、エンドピンから魂柱の具合を見るが、少し、魂柱の下がリムよりに斜めになっている。ただ、すでに朝練の時間は危ない状況なので、魂柱までいじる時間はない。 再度組立て、弦長、テールピースまでの距離、ストップ長が標準であることを確認して、練習続行。 数日前に弦長を調整したばかりなので、音程がめちゃくちゃである。あれれ・・と思いながらも、時間切れで(^^;)先生宅に向かう。 基礎練習の時から、音程が悪い(^^;)。 「楽器が変わると、変わりますから。」と先生。 でも、楽器の違いより、弦長の違いなんですが・・調整後の弦長での練習が少ないのが問題なんです(^^;) 「来週もまた違う楽器になるのですか?」 課題曲も・・もちろん、音程が悪い(^^;) 「音の粒がはっきりしてきましたね」 12小節目のオクターブの重音は、特に下の音の音程に注意。 そのほか、細かな調整を一通り行う。 帰ってから、やはり、魂柱を再度調整しておく。 明日は晴れるかなぁ・・ |
学研の大人の科学のホームページに、
「ふろくシンセのできるまで」 という記事が掲載されている。 えっ、これって、「大人の科学」の付録にシンセサイザーが付くってこと? 要注目デスね。 といっても、いまどき、シンセくらい、普通に自作できるデスよ。 (時間さえあれば 笑) あとは、学研がどれだけ、安価に付録を作ってくれるかですね~ テルミンの号は増刷したので、普通に手に入るようです。 大人の科学マガジン Vol.17 ( テルミン ) (Gakken Mook) 6月に発売する巻には、手回しパイプオルガンだとか・・? 楽器特集、二匹・三匹のドジョウをねらってますね~(笑) |
前に、高校の後輩から、E線がキンキンするので何とかしたいと相談されていて、
多分、魂柱調整で直るんじゃないかなぁと話していた。 すっかり忘れていたが(^^;)、ふと、思い出して、Art of Violin Makingを読み返す。
すると、チューニングを半音下げたり、あげたりして、楽器のレスポンスが一番よい張力を 探すようなことが書かれていた。張力を調整するために、弦長(駒位置)をいじるということだ。 張力を調整する方法はこれだけじゃなく、弦の太さを変えたってよいので、とりあえずは 適切な張力で、後輩の困っている「キンキンした音」が改善できるのか、この程度なら 一人で実験できるはずなので、方法をメールでお知らせした。 ところで、こうなると自分の楽器も、気になって、eagleの弦長を測ったら、328mmだった。 たしか、330mmのドキュメントと328mmのドキュメントの二つがあって、 短い方にあわせたのだったが、やはり、330mmにした方がいいかと、駒位置を少しいじる。 もちろん、駒を下げると、魂柱の位置も変える必要がある(^^;) 例によって、確認のために演奏。 かなりバイオリンらしい音になってきた(気がする) |
今日は、一応、29日の代休日のはずなんだけれど、今日締め切りの原稿とか、夜、東京で会議があったりと、ちっとも代休らしくない。^^;
それでも、朝、6時半ごろ原稿が出来上がり、それをメールで送信したら、とりあえず、魂柱調整した、eagleの音の確認をさらにしてみる。 ゆったりと、高音がきれいな曲ということで、 パガニーニ:カンタービレ である。いや、弾き手が一番の問題なのは、自覚してますデス。(^^;) 今日は、東京出張にバイクで行くつもりで、破断したリアキャリアを応急処置で、溶接してみた。 往復して帰ったら、すでに片側は破断(^^;) いや~、溶接って、難しいですね~ |
先日、魂柱の標準位置では、きつすぎてうまく立てられないかったので、少し内側に立てていたが、やはり、標準位置に直そうと、魂柱の下を少し削って立て直した。
音を確認するため、ゆったりした曲を弾いてみる。 バッハ:Double それ以外にも、とりあえず・・元気よく弾いて、楽器を慣らしたい。 バッハ:メヌエット第3 バッハ:メヌエット第2 |
普段使っている弓は、アンダ君のオマケを自分で毛替えしようとして一度失敗したのを、やり直して使っている。これ、やり直しの時にずいぶん抜けてしまって、波平さん状態なのだが、使っているうちに少しずつ切れていて、向こうが透けるほど薄い感じだ。
毛の量が圧倒的に不足している弓でバイオリンを鳴らしきるのは、やはり難しいのかも? と、今朝の朝練では、いつもと違う弓(エレキバイオリンroseについてきた弓で、毛の量はたっぷりある)で弾いてみる。 なんで、いつもこちらの弓を使わないかと言うと、やはり、 人生、これ修行 ということなのだ(←本当か? 爆) マスネ:タイスの瞑想曲(eagleで演奏) 毛の量の問題ではないことは、この録音で証明された?(^^;) |
やはり、きつきつの魂柱を立てているのは気になるので、朝練の時に、調整することにした。
ただ、もう少し、柔らかい音でもいいかなと思ったので、削るのではなく、少し内側に移動することに。 表板側は動かすのが難しいので、2本の魂柱立てで左右から挟むようにして、慎重に移動。 次に、裏板側も、同じく、2本で挟んで移動させる。 今使っている、向こうが透けて見えるほど薄くなった弓の毛を何とかしないと、しっかりした音が出せないのかも?(^^;) |
このところ、仕事の締め切りに追われ、ちっとも余裕がないのだが、魂柱調整の結果を確認するために(?)、今朝の朝練では、久々に録音してみる。
バッハ:メヌエット3番(eagleで一人デュエット) 確認録音が、なんで、MTRの多重録音による一人デュエットなんだという疑問は、よく聞かれるが、単なる趣味である(爆) |
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