2004年10月あるレイトスターター ヴァイオリンに挑む --- 初めてのバイオリン演奏、初めてのバイオリン製作・・物語には始まりがあるのだ
たとえば、剃刀。
鋭い刃物の代表だ。 い~ぐるは、ひげを剃る時に剃刀を使う。 それも只の剃刀ではない(というか只の剃刀なんだが・・)、ビジネスホテルなどでもらってきた使い捨て剃刀だ。剃刀が使い捨てといっても、毎日出張があるわけはなく、同じものをしばらく使う。 だいたい、一本の使い捨て剃刀を一ヶ月は使うのが い~ぐる流だ。 実は、昨日、一ヶ月どころか、記憶に無いほど長く使っていた一本を廃棄した。 これだけ長く使うと、刃物としての役割をほとんど果たさないほど切れ味は悪くなる。 ここで、気をつけなくてはいけないのは、新しい剃刀を同じように使うと、血だらけになってしまうので、替えたばかりの剃刀は慎重に使う必要があるのだ。 バイオリンの板の調整にはノミを使う。特にエッジのあたりはRの小さな丸ノミを使う。 これが、実に厄介な代物だ。ノミを使い捨てにするわけにはいかないので、研ぐ必要がある。が、何しろ丸ノミである。普通の砥石は平面なので、素直には研げないのだ。 バイオリン製作において、切れないノミほど始末に悪いものは無い。特に、表板のスプルースは、夏材と冬材の硬さの違いが大きく、力を入れると、冬材だけが削れてしまうので、よく切れる刃物で力は必要最小限として削る必要がある。 幸い、アンダルシア君はホウ砂を処方したおかげか、夏材も適度に硬くなっていて、スクレーパーなら、そこそこ力を入れても破綻しないようだ。 今日は、朝起きたら、窓の外は雪だ。 ![]() エアコンを入れても部屋はなかなか暖まらない。(だいたい、エアコンは外気温が下がると効率が落ちるものなのだ) 外に出る元気もないので、また、アンダルシア君の調整を少し進める。 そんなに何度も削って大丈夫かと心配する人もいるかもしれないが、い~ぐるは石橋を叩いてもなかなか渡らない慎重な性格であり、削る時にもごく僅かずつしか作業をしていないので、板の強度的にはまだまだ大丈夫そうだ。 ![]() 例によって、調整後に録音をしてみる。 曲は鈴木の指導曲集から もちろん、アンダルシア君を、ず~~~っと削り続けるつもりはなく(当たり前だ)、そのうちニスを塗るのだ。不思議なことに、ニス塗りを促すかのように、下のような本も到着するし・・
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