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アーチドトップの板厚と強度
このところ考えているのが、バイオリンの表板と裏板の板厚とアーチと強度の関係である。
先週、アルテ工房で色々な楽器を見たのも原因ではあるのだが・・前々から疑問は持っているのだった。

たとえば、ギターでは、板厚はかなり思い切って薄くし、ブレーシングで強度を保つ。ウクレレもそうなっている。

マンドリンでは、2本のバーで、強度を持たせてはいるが、基本的にバイオリン以上に厚く作る。

薄くすると、軽くなり、全体振動はしやすくなるが、当然ながら強度が落ちて、分割振動によるロスが発生する。

厚くすると、重くなり振動しにくくなるのと同時に板の音響損失がサステインを落とす可能性がある。が、もちろん、強度は確保できる。

ブレーシングは要するに補強であり、たとえば、飛行機の主翼の構造を思い浮かべれば、薄い板に補強材を入れることで、厚い板以上の強度を持たせることが可能となるのが分かる。

だとしたら、ギターにならって、バイオリンも補強を入れて、板を薄くすればいいかというと、駒の圧力、魂柱の圧力は面でかかるわけではないので、これまた難しい。

その上、表板に使うスプルースの音響伝達速度は空気中の10倍以上速いため、音の波長が1/10以下になることから、補強間隔の設定が難しい。

たとえば、CDの最高音域は22KHzくらいだが、バイオリンの倍音はこのあたりでも、充分に出ている。

とすると、伝達速度5km/s程度のスプルースの木目方向では、補強用材の間隔は2~3cm程度とするのが妥当な気がする。

こんなに細かく補強用材を入れて、重くなったらなんともならないので、この方式も単純ではないが、ブレーシング方式では、カットアンドトライをやりやすいのもメリットか・・

などと、色々と思うところもあるのであった(笑)

いつか、安~い材料で(^^;)、試しにこの方式のバイオリンを作ってみたいものだ。
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テーマ:バイオリン - ジャンル:音楽

【2006/12/03 22:13 】 | バイオリン製作(一般) | コメント(0) | トラックバック(0) | page top↑
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