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バイオリンの音の周波数解析
先日書いた、ストラディバリの音を測定しているサイトに刺激を受け、自作キットバイオリンeagleと6800円バイオリンキットkityの音を録音し、周波数解析してみよう。
周波数解析することで、kityの詰まった感じの音の秘密が明らかになるかもしれないではないか。

実は、先生の演奏を録音したものでは、詰まった感じは良く分からなかったが、自分で演奏すると、確かに感じられる。
でも、先生が弾いているときには感じられなかったので、自分の耳のすぐそばで発音したときにしか分からないような違いなのかもしれない。

測定方法であるが、USBオーディオインタフェースのUA-25


付属ソフト Sound it!にはFFT機能が付いているので、24bit/96KHzでA線開放弦を弾いて、この音をFFTかけて見える化しよう。

まずは、eagleの開放弦のデータである。

eagle周波数解析


次に、こちらがkityのデータである。

kity周波数解析


付録ソフトのFFTにはサンプル数を自由に設定できない不便さがあり、測定ポイントを動かしながら、平均的と思えるパターンを探して、その部分のデータをキャプチャした。

この二つのデータ、一見良く似ているように思えるのだが、大きな違いがある。

それは、kityのデータでは、基本音(440Hz)よりも倍音(880, 1320Hzなど)の音量が大きい場合が多いのである。特に2倍音はほとんどのポイントで確実に基本音よりも大きくなっている。
(ちなみに、eagleの基本音は倍音より6dB大きい、というのは、つまり、基本音の方が4倍大きく出ているという意味である)

倍音が大きければ確かに明るい感じになるはずだが、基本音よりも大きいのはまずい気がする。
なぜなら、基本音が充分に鳴っていないことの証明であるからだ。

基本音が鳴らない理由としては、やはり振動が抑制されていることが一番だろう。駒はどちらも同じ程度に削っているので、振動を抑制する一番の原因は表板ということになりそうだ。

この周波数特性が詰まった感じをかもし出すかどうかは、良く分からない(というのは、録音したものには詰まった感じが得られないから)。

というのも、もしかしたら、PCのスピーカーやおまけのヘッドセット程度では駄目で、もっとちゃんとしたスタジオヘッドホンを買う必要があるのか?

前に買ったコンデンサマイクと同じメーカーから出ている、
こんなのは、安くて、面白そうかも?

BEHRINGER べリンガー スタジオヘッドフォン HPS3000
本来は、実際に音を視聴して比べてみたいものだけれど・・
MTRのおまけのヘッドホンよりはどちらもまともそうだ 笑

って、結局物欲ブログなのか~!?





kityのグラフを注意深く見ると、3KHzまではフラットに倍音が出ていて、それ以降急激にレベルが下がるのが分かる。eagleは多少でこぼこしているが、レベルは基本音から周波数が上がるにつれ、斬減していっている。

ストラディバリはどうかというと、前に紹介した記事のサイトのグラフによると、eagleと同じく基本音から斬減するようなグラフとなっていて、やはり、kityの特徴は倍音構成にありそうだ。

3KHzという音域は微妙な音域で、ここから急激にレベルが下がるというのは、電話機を通した音に近いのである。

こう考えると、詰まった音というのも、納得がいくかも?
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テーマ:バイオリン - ジャンル:音楽

【2006/03/14 19:29 】 | バイオリン製作(kity) | コメント(0) | トラックバック(0) | page top↑
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