2004年10月あるレイトスターター ヴァイオリンに挑む ---
初めてのバイオリン演奏、初めてのバイオリン製作・・物語には始まりがあるのだ
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このところ、色々な楽器の調整をしていて、久々にkityを持つと、なんとなくネックが太めな気がしたので、ネックのダイエットを試みる。
![]() 実はkityのネックを削るのを避けてきたのには理由がある。上の写真を見ると分かるのだが、kityの指板は色塗りメイプルなので、削ると地肌の白が出てしまうのだ。もちろん、気になるなら削った後で再度黒く塗ればよいのだ(笑) ネックを削ると音が変わるのだが、今回は、kityの官能的な音が少しスポイルされて、ネック削りは音質面からは失敗かも・・ と思いつつ、弾きやすさは大幅に向上したので、これはこれでよしとしよう。 ところで、い〜ぐるが多重録音に使っていたデジタルMTRは購入した時点ですでに生産中止の在庫処分大安売りだったのだが(^^;)、家での遊び録音だとしても、4チャンネルは少し不足気味で、かつ16ビットしか許さないフォーマットと使い勝手の悪さなど、色々と不満はあったのだ。 そもそも、パソコンにオーディオインタフェースがついているのだから、家で録音するのにはソフトだけがあればいいはずと思っていたが、オーディオインタフェースに付属のMTRソフトはWindows98では動作しない(^^;)ので、NG。 そこで、色々とフリーソフトを探していたが、ようやく、何とか使い物になるものを見つけた。 Kristal Audio Engine である。これは、16〜32ビットのWAVEファイルをサポートし、16トラックのマルチチャネル録音ができる優れものだ。しかも無料ときている!! ここにいたるまで、幾多のソフトを試したことか・・(感慨) 手持ちの4チャンネルMTRがなんで不足気味なのかというと・・ 鱒5重奏 20070501録音 kity+bass 見たいなものを弾こうとすると足りないのだ(←そんなものを頻繁に弾くのかという疑問は却下する) さて、せっかくなので、ソフトに早くなれるように他のものも録音だ。 ・Mountain Road 20070501録音 kity+manta+bass+guitar ・Loure 20070501録音 kity 鱒以外はすべて4チャネルで足りていることはトップシークレットである。 PS: 寄せ書き君は箱を閉じたので、今晩にでも再セットアップ予定である。 |
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eagleの弾き込み加速、なんとなくよさげな感じがするので、引き続き、kityでも試してみる。
![]() この写真のように、ぶら下げて、今日の昼間、仕事に行っている間中、弾き込み加速を実施していたのだ(ご近所迷惑かも・・^^;) 明日は、東京出張なので、また、朝になったら、モータの電源を入れて出かけよう。 ところで、WAKEの本 The Technique of Violin Making / Harry S. Wake には、減らない布やすりの話が出てくる。通常のサンドペーパーは案外寿命が短く、しょっちゅう新しいものに変更しなくてはならないが、WAKEが使う、「Karbo-Grit」という布やすりは減らないそうだ。何度でも洗ったら使えるらしい。 ただ、WAKEはシアーズでしか見たことがないというので、日本ではあまり役に立たないかと思ったら、微妙に近いものが通販で手に入りそうだ。 ダイソーの紙やすりでも、粗仕上げ時には困らないが、仕上げの時にはさすがにもう少しまともなものが必要なのだ。(ダイソーには、極細ピッチのものはない) 例によって、朝練のビブラート練習であるが、出張に二日も出かけていたら、当然ながら、状態は以前に戻り、なかなか回復しない(^^;) 3月19日ビブラート練習(eagle) |
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先日のeagleの魂柱調整の結果に気をよくし、今日はkityの調整もしてみた。
kityの場合、マンドリンの高張力弦をE線に使っているので、高音は良く出ていたが、低音側のしまりがもう少し欲しかった。この傾向はeagleと同じであり、私は少し裏板を薄めにするので、魂柱がダンパーの役をしてちょうど位となるらしい。 今回の調整は、ちょっと、大げさな図だが、図示すると次のようになる。 ![]() 実は、魂柱を調整するといっても、元々立っていた場所は、狙ってそこにしたわけではなく、本当は、調整後の場所を狙っていたのだ。しかし、数十回魂柱を立てる努力をしていると、多少ずれていても「仕方ない」とあきらめの境地に達するのである。 試奏してみると、ねらっていた低音のしまりは、当然良くなったのだが、加えて、残響感が以前より強くなって、感じが良い。 あっ、でも、アイリッシュには残響強すぎるかも? 例によって、数曲録音を試みる。(もちろん、勇者限定だが、今週は出張続きで特に練習量が少ないため、普段にまして高位勇者に限定させてもらおう 笑) J.S.バッハ:ブーレ 20061223 kity ベートーベン:ニ長調のメヌエット 20061223 kity サリーちゃん 20061223 kity サリーちゃん以外は、魂柱調整以前に録音したものがあるので、比較のため、上げておこう。 バッハ:ブーレ 20061028 kity ベートーベン:ニ長調のメヌエット 20061104 kity PCのスピーカーでは残響感までは把握しきれないけれど、自分的には今回の調整、結構(自己?事故?)満足♪ |
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このところ、2台のバイオリンのうち、kityの方ばかりを弾いている。
実は、E線を釣糸弦にしたころから、kityの音色は、かなり私の好みになってきている。(もちろん、自分で作った楽器なので思いっきり贔屓目である ^^;) 理由は釣糸だけではないだろう。 最近のkityは ・ネックを細めに削った ・魂柱を動かした ・テイルガッドの調整をした といった一連の措置が施されているのだ。もちろん、計算された太さの釣糸弦による、適正張力が楽器にかかったというのも大きいと思う。 前のkityの音色で一番気に入らなかったのが、針金のようなざらついた音がする点であった。今のkityは低音から高音まで、張りがありながらレゾナンスしたような気持ちのよい響きを奏でる(気がする 笑) ざらついた音がメイプル指板やメイプルテイルピースのせいなら、スズキのキットの素材は変えないつもりでいるkityであるから、手のうちようがなく、少し気持ちが沈んでいたのだ。 しかし、針金のような音ということは、楽器が充分振動していないのが理由だろうと、倍音成分の音域で充分な振動をするには、何が必要かと振動のモードを思考実験していたところ、やはり、ネックの振動も大切ではないかと思ったのだった。 ただ、どこまで削っていいのかは、強度とのバランスもあるし、気持ちよい張りのある音にするためには、最適なポイントもあるんじゃないかと、少しずつ削っては音を確かめている。 一回一回の作業はあまりにも変化が少ないので、録音はしていないが、最初に書いたように、 この頃、なんだかいい感じ なのである。 ただ、釣糸、うまく音が出ているときには気持ちいいが、ミストーンを発することが多い・・・(こりゃ、弦のせいより、腕前のせいですな・・^^;) と、この記事を書いている最中に、広島からちょっと長めの荷物が到着した。 ![]() エボニーとウォルナットである。 ぉお、これは、マンドレレのナットとサドルは自分で切り出せというお告げか? ウォルナットはどうしたらいいだろう・・ 昔、ウォルナットボディのテレキャスが欲しかったが、今となってはあんな重たいものとてもじゃないけれど、弾けない・・ とすると、ソリッドボディではなく、バイオリンかマンドリンの裏板としてうまく活用してあげるのが、板の幸せというものかもしれないでは? フェンダーのソリッドボディのエレキギターの材として、有名なのがアルダーであるが、フェンダーでは、バスウッドを使うこともあるし、カスタムビルダーはパインを使ったりもする。 で、バスウッドであるが、昔、アリアなどでギブソンのマイナーなコピーモデルに使っていたリンデンと同じもの(菩提樹)らしい。 もう少し調べると、菩提樹はシナノキと同じ系列である。 シナノキといえば、ダイソーの工作材はシナノキだったはず・・(もっとも、厚さや幅が全然足りないけど・・) で、バロック期のバイオリンには裏板に菩提樹やポプラを使ったものもあったとか・・ 楽器に使える木材はかなり多いらしい・・・ なんてことを考えながら、 こんな店のホームページを見ていた・・・ いや、買いませんよ、置く場所ないし・・^^; |
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菊田さんの楽器を試奏させていただき、楽器が鳴るというのは、こういうことかと改めて感じたのだった。
で、kityの設計を再度見直してみると、裏板の削りの時にドリルストップを3mmにしているのが気になる。 裏板の板厚を2.4mm程度に設計したかったのだが、初めてボール盤を使うし、eagleで裏板を削りすぎた経験もあったので、少し安全サイドに振ったのだった。 だが、2.4mmが3mmになるというのは、25%増量中というようなものである。 たとえて言うなら、標準体重が40kgの女性が、50kgになった体でマラソンするようなものか・・・ ^^; 裏板のメイプルは、特に内部損失の大きな材である。そこで、増量された分は音を消す方向に働くはずだ。 もちろん、薄ければいいなんていう単純なものではなく、板が共鳴するには適度な剛性と重さのバランスも必要なので、単純にはいえないのだが、25%増量はいずれにせよ、大きすぎる可能性が大である。 ということで、kityの次のステップは、再度、裏板の板厚調整ということになる予定だ。 が、・・・塗装したバイオリンの板を剥がすのは、これまた未経験ゾーンであり、本当にうまく行くのか、はなはだ疑問なのだ ^^; フロロカーボン弦遊びが終わってから、ゆっくり計画を立てることにしよう。 釣具屋さんからメールが来て、釣り糸リール、70号は30m巻きがあるが、他のは50m巻きが最低らしい・・・50mである・・何台分の弦を作れというのか ^^; しかも、太い50m巻きのフロロカーボン釣り糸はかなり高価である。音出しの結果がよければ、有志に有償で小分けするなど、多少なりとも、回収を考えないと駄目かも ^^; 今、時間は午前1時半である。 今日は、東京で会議で、会議終了が22時を過ぎていたので、直行で帰っても、家に帰りつくのは、午前1時になってしまった。(たまには仕事もしている様子を書いてこう 笑) 疲れた体を引きずって、部屋に上がると・・・ ![]() ん? A.Stradivari 1710 とか読める? はは、まさかね、そんなはず・・ |
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ニスを塗られたkityはニス塗り前のkityと音響的にどれだけ変わったのだろうと、例によって、A線開放弦の周波数解析と、スケール演奏による音の比較をしてみる。
まず、今回取得したkityのA線開放弦の周波数特性である。 ![]() これを前に取得したニス塗り前の特性と比べてみよう。 ![]() 大きな特徴として、2倍音のレベルが極端に上がっていることがあげられる。あと、3KHzくらいのピークが下がっていることと、10KHz程度の高い音域のレベルが上がり気味である。 前の特性の方がストラドには近かったが、ニスを塗ることで2倍音が出やすくなったのだろうか・・ まだ、ニスは乾いておらず、これから一ヶ月は状態が変わるだろうから、判定はその後にゆだねる必要があるだろうね。 次に音の比較である。 これがニス塗り後のkityの音階である こちらはニス塗り前のkityの音階である 不思議なことに、周波数特性がこんなに違うのに、音のキャラクターとしては良く似ているように聴こえる。 音のキャラクターを決めるポイントがどこにあるのかを探さなくては・・・ クラドニ法の代わりとなる板励起システムであるが、出張でなんだかくたびれて帰って来たので、しばらくほったらかしにしておこう・・^^; |
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指板の接着が終わり、さらなる乾燥のため、ワイヤーハンガーに吊るされるkityであった。
![]() 指板をつけたことで、ずいぶんとバイオリンらしい感じが出てきたではないか? 裏側も見てみよう。 ![]() 杢も少し見えているが、これは見る角度によって、微妙に異なって見える。写真ではあまり良く分からないが、角度を変えて撮影してみよう。 ![]() 赤ラックをそのまま塗ったeagleに比べて、kityはまがりなりにもフィルターを通して汚泥成分は取り除いたニスを塗っているだけあって透明感を思わせる いい感じの仕上がりになっている(自己満足 笑) これが、6800円で買ったバイオリンとは一見したら思えないかも〜? |



































