2004年10月あるレイトスターター ヴァイオリンに挑む --- 初めてのバイオリン演奏、初めてのバイオリン製作・・物語には始まりがあるのだ
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今日は、2週間前に菊田師匠と共に、お宅にお邪魔したS氏とビジネス上の会議があった。お昼の雑談の中で、「娘が、い〜ぐるさんのこと素敵だって言ってましたよ」と言われ、ええっ!!と戸惑っていた。娘さんといっても、すでに不惑を越えていらっしゃるのだが、こう言われて悪い気はしない。
だけど、まだ続きがあって、その真意は、「あんな発想をする人は見たことがない」ということらしい(爆) 彼女はVa弾きなのだけれど、菊田師匠の楽器を試した後で、私が持ち込んでいたヤフオクでセット価格1900円だったVSX+釣り糸弓を弾いてくださったのだ。 S氏が、「このバイオリンはどう?」と彼女に聞いたとき、「菊田さんの楽器と比較してですか?」って・・(^^;)。 いやいや、一般的なバイオリンとしてなんですが、まぁ、それほど悪くはなく、子供向けには使えるんじゃないかという評価でした。ちょっとG線のあたりで出にくい音があるのと、もう少し、響く感じが欲しいということだったので、その意見を参考に、ここしばらく調整してきたのだった。 ただ、釣り糸を張るだとか、バイオリンを削って音色の調整をするというのが、彼女にはとても新鮮に感じたらしい。 で、「あんな発想をする人は見たことがない」らしい。 |
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図書館で借りてきた本↓
を読み始めた。 読み始めてすぐのところに、彼女が高校生のころまで、バイオリンで表す音楽には限界があると思っていたけれど、J.S.バッハ 無伴奏ヴァイオリンのためのソナタとパルティータ BWV1001-1006に取り組み始めて、改めてバイオリンの奥深さ、無限の可能性を認識できたと書いている。 実は、私も(なんて書くと、まるで奥義をマスターしたかのようだけれど、もちろん、全然レベルは低いんだ 笑)、バイオリンに取り組もうと思ったきっかけは、バッハの無伴奏だった。 高校生のころ、マンドリンオーケストラでマンドリンを弾いていて、バイオリンにも興味を持ってきたけれど、一人で弾く楽器としては、マンドリンもバイオリンも面白みにかけるんじゃないかと思っていた。 その認識を変えてくれたのが無伴奏だ。それも、CDやラジオで流れているのを聞いていては全然面白さを感じなかったのに、N氏の還暦パーティーにおいて、N氏の知人のチェリストRさんがすぐ目の前で、バッハ 無伴奏チェロのための6つの組曲の一曲を弾いたのを聴いたら大きなショックを受けたのだった。 一人で、これだけの広がりをあらわせる楽器なんだ! と大きな感動をして、弦楽器を見直したんだ。 え〜っと、それで、なんでチェロじゃなくって、バイオリンやっているの?とRさん本人にも聞かれたんですが・・(笑) |
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このところあまり弾いてこなかったチャルダッシュを朝練で弾いてみた。
チャルダッシュ 左指がもつれますね〜、やはり練習不足?(笑) 昨日の録音では、E線をもう少し丸い音にしたかったので、E線側のエッジをもう少し削ってある。 |
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世の中、バランスが大切なのだ。
バイオリンにおいて、ハッチンスは、表板と裏板のタップトーンをバランスさせるといっているけれど、それはともかく、エッジを削って音色を調整しているVSXも、表板のエッジと裏板のエッジの削りにはバランスが必要。 特にC部分では、表板を削ると、ヒステリックな音になっていくのに対して、裏板を削ると音に残響が増えてくる。これをバランスよくまとめないと気持ちの良い音になってくれない。ロアバウツやアッパバウツの裏板のエッジを削ると、G線側は音が丸くなり過ぎ、くすんだ感じになってくるので、適度に表板のエッジを削りながらバランスさせる。 録音を聞いているともう少し残響感があった方がよい気がして、裏板を削ったが、ちょっとG線側が丸くなりすぎたので、表も少し削り、音を調整してみた。 現状の表と裏は、こんな感じ。 ![]() ![]() で、肝心の音は? マスネ:タイスの瞑想曲 メンデルスゾーン:春の歌 |
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やはり、もっと張りがある音になった方がいいかなぁと、音に影響がありそうで、まだ削れそうな部分を探しながら、削ってみる。さすがに、そろそろヤバい気がするので、ここで満足できるかどうかが問題だ。
ラフ:カバティーナ クライスラー:美しきロスマリン 削りすぎた後、ほったらかしにしているeagle君も、どうせなら、違う道を歩ませたいかも? 裏板を桐の木で作ってみるとか、表板をまな板にしてみるとか。。。(笑) 台所で現役で使っているまな板もスプルースに違いないのだけれど、これを買った10年前には、バイオリンを作るなんてことはこれっぽっちも考えていないので、木目が広く、ちょっと楽器には適さないのだった(残念)。 |
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近くのスーパーで買い物をして、ふと、レジの横に、「モーツァルト」が見えた。
あれれと、良く見ると、バイオリンまである? ![]() モーツァルトバイオリン、奇遇にもアンダ君のセットと同じ値段だし、VSXよりも高い(笑) よほど良い音がするのだろうか? ところで、7粒 2300円って、どういうことだ(笑) バイオリンの隣にあるクーゲルってのは、CD付らしい。 これと同じものかな? |
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今まで、中国製の安物楽器の改造を何台も行なっている。
どのバイオリンもみんな作りが雑で、改造も手間隙かかるのだけれど、外側からでは見えないところも相当雑に作っている(彼らにしたら当たり前? 笑)。 例えば、ライニング。たぶん、彼らは外から見えないつもりで、いい加減に仕上げているけれど、F字穴から見える範囲でも、↓のように大きく隙間が開いていて、ライニングの意味をなしていないし・・・ ![]() これらの修正をするには、箱を開けて、一度、ライニングを外し、膠で止め直す作業が必要。 丁寧な作業をしていないと、音の伸びに影響すると思うのだけれど、そこまで時間をかけてVSXを改造するよりも、もっとマトモナSTEWMACのバイオリンキットに手を付けた方がいい気がする。数年間寝かせたので、そろそろいい感じに乾燥しているだろうし・・ しばらく前に、STEWMACの表板、キットに入っていたそのままの厚さを測ってみたら、ほとんど3mm均一に仕上げているけれど、F字穴の下側だけ4mmほどの部分がある。これって、3mmにあわせたほうがいいか、迷うところ。(自分の作業精度がミリ単位まであるのか・・ 笑) |
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先日の菊田さんとのイベントで、演奏家たちの弾く音を間近で聴いたので、そのイメージが頭にあるうちにと、VSXの改造を進める。
![]() だいたい、どの辺りをどのくらい削ると、どのような傾向になるのか定性的には分かってきた気がするので、音を確認しながら削って行く。 パガニーニ:カンタービレ マスネ:タイスの瞑想曲 さて。。。どんなもんでしょ。一番の問題の演奏はいかんともし難いですけれど(笑) |
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どう考えても時間がないのだけれど、楽器を鳴らす方法をきちんと教わりたいのと、ちゃんと弾ける人に自分の楽器の音を見てもらいたいという一石二鳥を狙ってレッスンをしてもらえる先生を探そうと考えている。(どちらが主かというと・・・ 笑)
最近、東京の仕事が極端に増えてきたので、東京でレッスンを受けるのがいいんじゃないかと思い始めたのも一因。 ただ、自分の仕事がものすごく不定期に変動するので、毎週決まった日というのはできず、先生とその都度日程を調整できなくてはならず、かつ、時間も場所も限定されるというと、さすがの東京でも早々簡単には先生も見つかりそうもない。 どうなることやらわかりませんが、地道に探してみますデス。 (どうせ、今は受けていないので、急ぐ必要は全然ないので気楽なものです) |
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コーナーブロックからロアバウツにかけて、さらに大きく削る。(それだけ余地があったということだけれど)
ロアバウツの下の方を削りすぎると、音が丸くなりすぎるので、そうなったら表板をもう少し削り、裏のC部を削りしながら、音色を調整する。 実は、下の録音をしてからまた削ったので、最新状態の音ではないけれど、夜、録音する分けにはいかないので、とりあえず、この音をアップしておこう。 ベートーベン:メヌエット |
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どこまで削るんだという意見もあるだろうが、とりあえず、削る(笑)。
削ったのは、トップブロックとボトムブロックの周辺から上下の部分。 予想外だったのが、E線が思ったよりもずっと華やかになったこと。 バランス上は微妙だけれど、感じは悪くない。 メンデルスゾーン:春の歌 自宅で自分で弾いているだけでは、分からない違いがあるということをこのところ痛感したので、これでいい感じと安心はできない(笑) |
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バスバーを付け替えるより他にやるべきことを検討する。D線を弾きながら表板の振動が手に響く箇所を探す。この外側(振動が消えたあたり)に音になりにくい部分があるに違いないという予測の元、そのあたりの振動を邪魔していそうな場所を大胆に削る。
その音は。。。 ドボルザーク:ユーモレスク なかなか良さそうではないか?(←自我自賛) 帰りに西友でスプルースのまな板を買った。なかなか良さそうなのだが、長さが36センチしかなく、バイオリンの板を取るのに失敗はいっさい許されない(←できるのか?) ![]() |
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S氏の娘さん(といっても、私とあまり年齢は変わらない)が、VSXを弾いてくれたとき、「ちょっと出にくい音がある」と、G線のローボジションあたりを指摘してくれたことと、「もっと音が広がる感じが欲しい」と言ってくれた。菊田さんからは、弦によってまるで違う楽器かのように音色が異なるという意見をいただき、調整を試みる。
G線は、家で弾いていると響き過ぎのような気がしてあえて音量を落としていたので、G線の音量を上げるのは難しくない。広がる感じというのは、おそらく魂柱の位置の問題だろう。やはり、家で弾いた時のバランスの点で、魂柱位置を少し駒よりに設定していたので、これを下げると、音色は広がった感じになる。 一番の問題は、弦による音色の差だ。D線が顕著なのだけれど、これは、バスバーの位置と駒足の関係が大きい気がする。可能性としては、駒上部のカーブの角度と、駒の高さもある。 まずは、魂柱を1mmほど後ろに下げる。これで、音が広がる感じが出てくる。 次に、少し控えめだった表板のロアバウツのエッジの彫り込みを深くする。 音の広がりのため、裏板のエッジも浅いところを中心に彫り込みを深くする。 さて、問題のD線だ。まず、駒のベルの上をヤスリで削り、D線付近の駒質量を落とす。 G線対策の副作用と駒の調整で、少し音色はG線に近くなってきた気がする。 本当は、バスバーの位置を0.5mmから1mmくらい変えたいところだけれど、これは、箱を開けない限り絶対できないので、今のところ作業はしない。駒の上面カーブは変更してもいいのだけれど(今は、D線、A線がG線よりも高くなっていて、これをG線を頂点として、なだらかにE線側に落ちるように変えると、VSXに合った音色になる気がする)、指板のカーブとの関係もあるからなぁ。。。 などと考え、とりあえず、現状で、音色確認のため、録音。 ベートーベン:メヌエット |












