2004年10月あるレイトスターター ヴァイオリンに挑む --- 初めてのバイオリン演奏、初めてのバイオリン製作・・物語には始まりがあるのだ
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アダルト・ヴァイオリンを新しいサーバーに移行中。
まだ、色々と慣れていないので、使い勝手が悪いのですが、そのうち、安定する(予定)。 |
昨日、駒の調整をしたけれど、実は、駒足の厚さは修正していなかったので、(駒足の表板に接する部分の厚さが2mm程度と厚かったので、ここを彫刻刀で少し削ってみる。塗装していないので、塗装後の駒足調整の余地を残すため、いつもの調整よりも厚めに設定。
![]() この程度の調整では、音色変化はわかりにくいけれど、記録として録音。 バッハ:ブーレ ついでに、もう一曲。 ドボルザーク:ユーモレスク 音色は、もう少し明るく軽い感じの方が好みなのだけれど、これ以上は、板厚を調整しないと難しいかも? 分解したテールピースは、今朝、ふと、初期不良として交換してもらえるかなと、鈴木楽器のお問い合わせフォームから聞いてみた。 すぐに返事が来て、代わりの品を送ってくれるそうだ。レスポンスの速さといい、メールの書き方といい、気持ちが良い対応でした。 |
ペグと駒足は調整済みで、弦を張ればすぐに使える、スズキのお手軽バイオリンキットだけれど、駒全体としてみれば、調整の余地が十分ある。例えば、駒上面の厚さは1.8mmほどあり、標準の1.2mmまで0.6mmは削る必要があるし、ベルもサイドも未加工だ。上駒の溝も浅いので、上駒に近い部分は、少し弾きづらいこともある。
これらは、バイオリンの調整としては、当たり前のことだけれど、しなくても弾けるので、キット製作としては、中級レベルかな? 作業内容は、駒の厚さ調整、駒の飾り加工、上駒(ナット)の溝深さ調整、魂柱調整である。 ![]() 昨日弾いたブーレを再度演奏してみる。 駒を削った後の、バッハ:ブーレ 昨日の、バッハ:ブーレ 比較すると、昨日の演奏は、少し音が細い気がするので、駒を削って、魂柱を調整した(少し後ろに下げた)効果はあったんじゃないかな? もう一曲、 パガニーニ:カンタービレ 調整の過程は、続きに示します。 |
黒猫さんが持ってきたスズキのバイオリンキット、色々と改造する前に、説明書通りに組み立ててみる(といっても、説明書は読んでいませんが・・笑)
このキット、教育教材として作られているので、色を塗らなくても、買ったものをそのまま組み立てると、普通に演奏可能なバイオリンになるすぐれものです。ストップや弦長も標準のものであり、パーフリングもきちんとインレイされています。 当たり前だと思う方は、一度、オークションなどで売られている「初心者用」とか「入門用」とかいうバイオリンを買ってみると、これがいかにスゴイコトカ分かると思います。(何しろ、あやつらは、駒もペグもほとんど未調整で、演奏不可能なものを送りつけてきます) スズキのキットは、ちゃんと、駒もペグも調整済みで、組み立てて演奏してみましたが、調弦もとてもスムーズで、驚くほどです。 組み立て、調弦が終わったバイオリンキットです。 ![]() 組み立てて早速、試奏してみます。曲はバッハのブーレ。演奏はともかく(笑)、7000円のキットながら、バイオリンらしい、好ましい音だと思います。 バッハ:ブーレ 組み立ての手順は、続きに書きます。 |
横浜の展示会や会議など、ここ数日ほとんど睡眠も取らずに大忙しであったけれど、電車の移動が多かったので、図書館から借りていた本を読み終わった。
日野さんは、NHKのアナウンサーだった人で、朝6時からの同名のFMラジオ番組を10年間担当された方だ。 この本は番組のエピソードだけでなく、バロックとリスナーや、彼女より前にNHKのバロック番組を担当し、バロックを日本に紹介した人々などなど、バロックを通じて、さまざまな出会いを楽しく綴っている。 番組へのリクエストは圧倒的にバッハが多かったということだけれど、最後のアンケートのページには、本に登場された方々のお勧めの曲やCDのリストを掲載していて、色々な作曲家の名前が挙がっていて、このページはコピーして、何かの時に、CDを探す助けにしておこうかと思っている。 ぶっ倒れるほど、忙しく、苦しい数日間の移動時間の読書だったけれど、ほとんど眠くなることなく、一気に読んでしまった。 |
昨日、駒を削ったので、今朝はそれに合わせて、魂柱を調整したが、多少、思うところがあり、ロアバウツのF字穴の後ろあたりの表板を、スクレーパーで薄く削っておく。
ちょっと、全体に明るい音になりすぎた感もなきにしもあらずだけれど、この状態で確認録音してみる。 ベートーベン:ト長調のメヌエット ベートーベン:ヘ長調のロマンス アンダ君も、VSXも、すでにぼろぼろの状態なので、きれいに仕上げるという素材ではなくなっている。 それでも、平気で持ち歩いているけれど、もう少し、人に見せても「普通」の範疇の楽器があってもいいかも? 今までの経験を生かして、新しく組上げるとすると、やはり、アンダ君たちよりも一ランク上の楽器をスタートポイントにしたいものだ。ニスを塗る手間を考えると、最初からホワイトの状態の方がいいことは言うまでもない。 すると、↓のようなものが候補としていいんじゃないかなと思っている。このキット、実は、kityとして既に作ったものがある。その時の経験では、パーフリングはちゃんと埋木で作られているし、弓の質も悪くはないし、ペグもちゃんと調整済みであるなど、値段よりもずっとしっかりした内容を持っていたのだった。表板をはがして板厚を調整したkityと別に、外側からパーフリングを生かしたままエッジを削る試みがあっても面白いんじゃないかと。。。(セゾンカードのポイントキャンペーン期間だし 笑)
弾く人間が一人だけなのに、いったい何台作るつもりなのか?などという無粋な疑問は却下する(笑) |
しばらく手をつけていなかったアンダ君だが、D線、G線側がおとなしいので、いろいろチェックしていたら、どうやら、駒の仕上げが厚すぎるような気がしてきて、駒を削ってみる。(良い子は真似をしてはいけません)
![]() アンダ君と、VSXは、ほとんど兄弟のような作りだ。 ただ、値段は1900円のVSXに対してアンダ君は2300円と若干高価である。 二つを並べてみる。ニスを全部はがした方がアンダ君。 ![]() 駒を削った効果を確認するために、2曲ほど録音。(練習なしの一発撮り) ドボルザーク:ユーモレスク バッハ:ブーレ 確かにD線は軽くなったが、A線、E線の響きも軽くなり、バランスとしては以前と大差ないかも?(笑) |
Lilyさんのところから購入して、部屋の中につるしっぱなしだったホワイトビオラの製作に着手。
バイオリンは何となくイメージがわくようになったのだけれど、ビオラのアーチは、どうしたら音がよくなるのか、そもそも、ビオラの良い音とはどんな音なのかなど、ビオラに関しては疑問だらけだ。 そういっても、何の指針もなしで製作するのもどうかと思うので、以前、購入したViola Making Plansを読んでみる。これまた、Wake爺さんの本である。プランが中心なので、理論的なことが何も書いていないのだけれど、最低限、弦の間隔と、弦高だけは参考になる。 バイオリンでは、エッジ付近を削って音色の調整が出来ることがわかったのだけれど、ビオラだって原理は同じはずだ。バイオリンで好結果となった、エッジ周辺部の掘り込みをビオラにも行なう。 この部分、プロは、豆かんなで仕上げるのだろうけれど、道具を持たない私は、ダイソーの彫刻刀一本でいく。 右手の指をかんな台代わりに、彫刻刀を慎重に滑らせて、エッジを彫りこんでいく。 過去の中国製最低ランク安物バイオリンたちとは違い、最初から、ある程度まともなアーチが出来ているし、ボディの中をのぞいても、リムだってきちんと加工されているので、それほど削る余地はなさそうなのだけれど、側板付近の板の内側の板厚は予測可能なので、音が弱くならない程度の厚さを保つように、かつ、振動しやすいように、慎重に彫っていく。 ![]() 急ぐ必要は全くないので、ロアバウツの片方のコーナー部分を軽く彫ったところで、今日はおしまい。 |
今朝の朝練で、D線の音が少し気になったので、D線の下の駒穴をヤスリで少し削って音を整えてみる。
ちょっとだけしか削らないので、効果はどうかなと思ったけれど、気持ち、よくなっているような。。 確認の録音は、バッハのブーレを弾いたが、あまりD線の目立たない曲だった(笑) バッハ:ブーレ |
アマゾンで見つけて、予約注文しておいたCremona Violins: A Physicist's Quest for Secrets of Stradivariがようやく出版されました。当初出版予定は2008年2月だったので、足掛け2年か?
内容的には当初予定と大幅に変更になっていて、相当苦労した後が伺えます。当初予定と異なりDVD付きになり、物理学者William F. Fryの板の厚さがどう音に影響するかの解説が入っている(らしい まだDVDは見てません) ![]() Cremona Violins: A Physicist's Quest for Secrets of Stradivari
Contents: * Luigi Tarisio and the Violins of Cremona * The Rise and Fall of the Cremonese Art of Violin Making Antonio Stradivari (1644c–1737) * The Anatomy of a Violin and the Mechanism of Sound Production * Some Historical Notes on Violin Research Over Centuries * William F Fry and His Quest for the Secrets of Cremona Violins * Myth and Reality of Cremona Violins, Fry's Violins * A Convergence of Science and Art |
三洋が世界最薄・最軽量リニアPCMレコーダーという触れ込みのコンパクトがレコーダーがでた。
http://journal.mycom.co.jp/news/2010/01/15/050/index.html この手のものが出るときにいつも思うのだけれど、 実は、iPodは 16bit/44KHz リニアPCMレコーダーである という事実をレコーダーメーカーは完全に無視しているように思うんだ。 iPod nanoは厚さ6.2mm、重量 36.4gで、マイクは別だけれど、リニアPCMレコーダーとして間違いなく世界最薄・最軽量クラスの実力がある。 PCMレコーダーベンダーは少なくともiPodに負けないようなものを作らないと存在意義が大きく疑問視されるのではないでしょうか? つまり、16bit/44KHzまでしか使えないならiPodより安いか小さいか薄いか軽いかなど明確な特徴が必要だと思うのです。それが出せないのであれば、iPodでは対応できない24bitに仕様をあげていってほしいものです。 各メーカーの奮起を期待したいものですね。 |
E線だけ、響きが弱い気がしたので、E線回りの駒の質量を少し減らして、それに合わせて魂柱も少し動かしてみた。
ここまでいい感じになっていて、調子に乗って、ついでに、表板のテールピースの下あたりの板厚も減らしたのだけれど、音のバランスを崩してしまい、表板のC部で削れそうな部分を探して、バランス調整。 (なにやっているんだか。。。) 確認録音は、クライスラーで。 クライスラー:愛の悲しみ |
自分の録音を聴きながら、もう少し、VSXの板厚の調整をする。
主に、裏板のアッパーバウツとロアーバウツの端を調整して、裏板の長辺方向の振動がしやすいことを狙う。 これをすると、弦間の音のバランスが崩れるので、G線、D線の音を明るくするため、G線側の表板C部を少しだけ削る。 弾いた感じは良さそう(いつも思うのであてにならない 笑) バッハ:ブーレ |
最近、少し、バヨの調子もいい気がしたので、久々にバッハのTempo di Boreaに挑戦。
バッハ:Tempo di Borea 返り討ちKOを食らってしまった(爆) 以前、Gavotte en Rondeauをやったとき、先生から、「バッハは暗譜した方がいいですね」と言われていたんだけれど、これだけ音符が多いと暗譜も結構難しいのです。 これだけでは、寂しいので、パガニーニに挑戦。こちらは、いつもの楽譜ではなく、演奏会用ヴァイオリン名曲集 (3) (Violin library)のものを使ったら、一部、スラーの位置が違ったり、慌てて失敗しているのだけれど、取り直すほどでもないかと、そのまま録音(笑)。この楽譜、実は、ベートーベンの「ト長調のロマンス」を弾こうと思って広げたのだけれど、ちょっと弾いてあきらめたのだった。 パガニーニ:カンタービレ ゆっくりと時間をかけて、ちゃんと弾けるようになるまで練習するという、地道な努力を、いつかしてみたいものだ。。。 |
図書館から借りて読んでいた本サラリーマン長者 会社を辞めずに年収と幸せを10倍にする方法に、マーフィー眠りながら成功する (上) (知的生きかた文庫)が紹介されている。バイオリンの話に何の関係があるかというと、潜在意識には無限と言っていいほどの可能性があるということなのだ。顕在意識の処理能力は秒間40ビットほどだけれど、潜在意識はMビット単位の能力があるらしい。そこで、潜在意識に、ビジュアルなイメージを意識的に認識させるようにすることで、ものごとの成功確率を大幅に上げることができるというお話がある。
その実施例の一つがマーフィの眠りながら成功するなのだ。 出来ないことなんてないと、ビジュアルに思い描けば、潜在意識が対応してくれるらしい。 よい演奏をCDで聴いても、同じようには弾けないのだけれど、ビジュアルに思い描くというのがポイントなのかも? 潜在意識に練習させるのは、これからの課題として、今日の朝練の録音では、もう少し地道に弓の使い方を自分で見ながら弾いてみる。(でも、レッスンでやった曲でないと、楽譜を追いかけるのでいっぱいいっぱいですね~) バッハ:ブーレ もう一曲、こちらはレッスンでやった曲だけれど、楽譜ではなく、音程とリズムを追いかけるのでいっぱいいっぱい(笑) ベートーベン:ヘ長調のロマンス |